七宝焼アーティスト 斉藤芳子 || 七宝焼アトリエCOCO

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ソウル 七宝展

2013年10月末

七宝工芸作家 斉藤芳子

■ホテルとミョンドンの夜
 2013年秋、ソウルで日韓七宝交流展が行なわれ、出品者の半数がソウルを訪れました。
 私たち(堀さんと私)が、2日目から3泊ステイしたセンターマークホテルは、長谷川先生をはじめ7名くらいが泊まった。新山(にいやま)さんと水戸メンバー(久保田さん、六戸さんなど)は、アベンチュリーホテル。はじめの1日だけ、私と堀さんが泊まったミョンドンのSEJONG(セジョン)ホテルはなかなか高級で、フロントやベルボーイが、みな日本語を話すのでとても安心。近くに焼きたてのパン屋さんがあり、コーヒーショップにもなっていて、温かいものがすぐその場で食べられる。サウナ、マッサージ、ショッピング、すべてが近くて何とも便利なところにある。このホテルにリピーターが多いのも頷ける。夜は露店でトッポギ、ポテトフライ(渦のようにして揚げてある)、チヂミを買って食べる。夜店は、お腹が心配だから食べないよう言われていたけれど、チヂミは高級料理店よりも美味しかった。

■センターマークホテルの思いがけない出来事
 センターマークホテルでは、なんとミスユニバース世界大会が行われていて、世界中の19歳前後の美女が一緒に泊まっていた。どうしても目が落ち着かず、チラチラ見てしまう。普段着でも、みんなとても美しい。ここのフロント近くに喫茶があり、シュークリームとコーヒーをみんなでいただく。久しぶりにとても美味しい。
 いつも唐辛子いっぱいの、同じようなものが付いてくるような食事なので、続けていると胃も腸もくたびれてくる。
 長谷川先生にダラニスケという、とても良い漢方薬をいただき、堀さんにはキトサンをいただき、ウズベキスタンからずっと悪いままの体調を持ち直せた。
 センターマークホテルは、デザイナーズホテルでとても垢抜けたホテルだ。少し狭いのがネックだけれど、とても良く、どこも考えられている。

■仁寺洞公平アートセンターにて(インサドン通り近くにある)
 ソウルメンバー25名、日本メンバー25名の50名の出品作を、2日目に飾り付ける。私はスーツケースに6作入れて来たのだけれど、重いのは無理なので額はなし。苦肉の策として、黒の和紙を壁に貼り付け、その上に四方に穴を開けた七宝をピンで止める。これで少し遠くから見れば何とかそれらしくは見えるのだが、日本であればもっと良い作品に見えるはずなので少々残念。でも、作品の下に私の作品集を置いたので、何とかカバーできるかも…。
 公平アートセンターは、センターマークの斜め前にあり、行ったり来たり用事があっても簡単に足せるので助かった。オープニングは大勢の人で賑わい、作品集もとても良い仕上がり。長谷川先生、上枝先生の御二人が日本の作家を一人一人紹介してくださった。
 あちらのとりまとめと、日本との連絡をしてくれた小池さんがとても若い方だったのには、驚き。女性社長(キンカ七宝)のパクさんも美形で若い。

■ソウル3日目にバスツアー
 一人3,000円で食事別という、10人乗りのツアーバスを長谷川先生と田中さんが仕立ててくれた。買い物は一切しないとタクシーの運転手さんにしっかり言って、自由にそれぞれが希望のことを言う。北ソウル夢の森→有名なサムゲタンの店で昼食→キヨンボックン(王様の家)は、とても広大で色とりどりの彫り物がぎっしり詰まった建築でスケールもすごく、人で溢れている→東大門、ホテルあかしあ近くの金物屋で、みんなでハサミを買う。
 ここでみんなと別になり、4人で東大門のファッションビルに行く。長いトンネルがみんな店で、100店近くが一つのビルの中に入っている。問屋街なので服がとても安い。その近くの大通りに出ると、ここは上野の駅前のようで、大きなデパートが2つと巨大なドームがあるが、いったい何なのかわからない。

※CENTER MARK(センターマーク)ホテル
ADD:CENTER MARK HOTEL,SEOUL
38,INSA-DONG 5-GIL,SEOUL,KOREA 110-704
TEL:+82-2-731-1000 FAX:+82-2-731-1001
URL:http://www.centermarkhotel.com

■食事
 私が前回訪れたときに、1週間泊まった旅館のすぐ近くにある食堂は、ランチ1500円で10品ほど付き、とても評判が良いところだそうだ。私は体調が悪く、1/3も食べられなかったけれど、次回ぜひまた行ってみたい。夜、みんなで行った所はカキ雑炊の美味しい店。そして、(オープニングの)パーティーの夜、パクさんのお母様にみんなで御馳走になった。ギョウザといっても1つが握りこぶしの大きさで、それが鍋になっていて、これも美味しかった。最後の夕食は焼肉で、前回新山さんが泊まっていた高級ホテルの地下1Fで、6名でごくろうさん会をした。骨付きカルビを女性が付きっきりで焼いてくれる。少し甘めの味付き肉で一通りの食を楽しむことができた。

■タクシーとマッサージ
 東大門のグッドモーニングCityファッションビルの地下3Fのスパレックスサウナが良いとのこと。入場料1,000円 ヨモギ蒸しプラス1,200円。
 次回はぜひ行ってみたい。
 ソウルに行く場合、タクシーの運転手でとても良い人が見つかる。金浦空港に行くときは、事前にこの方に日本から電話を入れておくと良い。名前はキム・ソンウーさん。ホームページもあるとのこと。電話は、010-5096-3843。料金は30,000フォン、日本円で約3,000円だ。
 ミョンドンにてマッサージを受ける。とても安い料金で、40分も体全体を揉み解してくれる。最後にお茶もいただき、とても休まった。申し訳ないくらい丁寧にマッサージをしていただいた。

■お買いもの
 ミョンドンの大通りの端にある、昔は東急ホテルで今はメガネ屋群となっている建物がある。その通りの反対側のライオンズビルの中は、1Fから6Fまで全部がアクセサリーの材料店だ。とにかく韓国の人はキラキラが好きな様子で、光物が多い。ここで、ヒモ、クサリ、その他のパーツを買う。パーツを買おうと思ってソウルに来たわけではないのだけれど、ゆっくりパーツを見られて良かった。いつか、娘でも連れてパーツを買うことを目的に来ようと思う。羽田から2時間半で来てしまうし、金浦に着いたらタクシーを拾って2、3万ウォン(2、3千円)で、ここまで来てしまうのだもの…。ソウルは5回目だけれど、今回が一番近く感じられた。
 あと嬉しい買い物が肉切りバサミ。これは何と力があるハサミなのだろうと感心してしまう。日本の品物の方が良いとわかっているが、ソウルに来るたびにハサミを買い求めてしまう。キッチンでも、畑でも、焼き物の仕事でも、何でもどこでもよく切れて、日々手放せないハサミである。

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